【猫初心者さん必見！】グレインフリーって何？愛猫がキラキラ輝く秘密のフード選び完全ガイド🐾

グレインフリーフードって、一体なあに？
1. まずは基本の「き」！穀物不使用ってこと？
2. なんで注目されてるの？その背景を探る
猫の健康に本当にいいの？メリットと気になる点
うちの子には必要？グレインフリーが向いている猫ちゃん
1. こんなお悩みありませんか？サインを見逃さないで
2. アレルギーだけじゃない？検討したいケース
失敗しない！賢いグレインフリーフードの選び方
よくある質問コーナー
まとめ：愛猫とあなたのハッピーのために

これから猫ちゃんとの素敵な暮らしを始めるあなた、ワクワクしますよね！でも、いざフードを選ぼうとすると「グレインフリー」って言葉、よく見かけませんか？なんだか良さそうだけど、正直よくわからない…なんて悩んでいませんか？わかります、私も最初はそうでした！大切な家族だからこそ、ごはん選びは真剣になりますよね。この記事では、そんなあなたの不安を解消！猫の「グレインフリーフード」の基本から、愛猫の健康とキラキラ毛並みのための選び方まで、私の体験談も交えながら、やさしく解説していきます。これを読めば、自信を持ってフードを選べるようになり、愛猫との毎日がもっとハッピーになりますよ！さあ、一緒に可愛い猫ちゃんを、もっと健康に育てていきましょうね🐾

グレインフリーフードって、一体なあに？

ペットショップやネットでキャットフードを探していると、必ずと言っていいほど目にする「グレインフリー」の文字。なんとなく「体に良さそう？」なイメージはあるけれど、具体的にどういうものなのか、ちょっと分かりにくいですよね。うんうん、私も最初は「グレイン…？なんかカッコいい響きだけど…？」って感じでした（笑）。まずは、このグレインフリーフードの基本から、一緒に見ていきましょう！

まずは基本の「き」！穀物不使用ってこと？

はい、その通りなんです！グレインフリー（Grain Free）とは、文字通り「穀物不使用」という意味。猫のフードでいう「穀物」とは、主にトウモロコシ、小麦、米、大麦などを指します。これらの穀物を原材料として一切使わずに作られているキャットフードが、「グレインフリーフード」と呼ばれているんですね。

「え、じゃあ何が入ってるの？」って思いますよね。グレインフリーフードは、穀物の代わりに、お肉やお魚といった動物性タンパク質を主な原料にしていることが多いんです。そして、炭水化物源としては、豆類（エンドウ豆、ひよこ豆など）やイモ類（サツマイモ、ジャガイモなど）が使われることが一般的です。

猫はもともと肉食動物。野生の猫は、ネズミや鳥などの小動物を捕まえて食べていました。その食性を考えると、穀物よりもお肉中心の食事のほうが、猫本来の体には合っているんじゃないか、という考え方が、グレインフリーフードの根底にあるんですね。正直なところ、この考え方にはすごく納得感があるなあって、私は思うんですよね。

なんで注目されてるの？その背景を探る

じゃあ、なんで最近こんなにグレインフリーフードが注目されるようになったんでしょうか？これにはいくつか理由があると考えられています。

ひとつは、猫の「食物アレルギー」への関心の高まりです。実は、猫の食物アレルギーの原因として、穀物に含まれる特定のタンパク質（グルテンなど）が疑われるケースがあると言われているんです。もちろん、アレルギーの原因は穀物だけじゃなくて、牛肉や鶏肉、乳製品など様々なんですが、「もしかして穀物が原因かも？」と考える飼い主さんが、選択肢としてグレインフリーを選ぶケースが増えてきた、という背景があります。

うちの子（ミケっていうんですけどね）も、なんだか体を痒がることが多くて、獣医さんに相談したことがあったんです。その時、アレルギーの可能性も考えて、フードを見直してみましょうかって話になって。それがグレインフリーを意識し始めた最初のきっかけでした。結局、ミケの場合はフードだけが原因じゃなかったんですが、その時に色々調べた経験が、今すごく役立ってるんですよ。

もうひとつは、やっぱり「猫本来の食事に近づけたい」という、飼い主さんの意識の変化が大きいと思うんですよね。大切な家族だから、できるだけ自然に近い、体に負担の少ないものを食べさせてあげたい。そういう愛情から、肉食動物である猫の体の仕組みに合ったフードとして、グレインフリーが選ばれるようになってきた、というわけです。

それに、最近はSNSとかで「うちの子、グレインフリーにしたら毛並みがツヤツヤになった！」みたいな投稿を見かけることも増えましたよね。そういう情報に触れて、「うちも試してみようかな？」って思う人も多いんじゃないでしょうか。やっぱり、愛猫が元気で、しかも見た目も綺麗になるなら、試してみたくなりますもんね！

猫の健康に本当にいいの？メリットと気になる点

「体に良さそう」なイメージのあるグレインフリーフードですが、実際のところ、猫の健康にとってどんなメリットが期待できるんでしょうか？そして、逆に注意しておきたい点や、もしかしたら誤解されている部分もあるかもしれません。ここでは、メリットと気になる点を、私の経験も踏まえながら、正直にお話ししていきたいと思います。

キラキラ毛並みと元気の源？期待されるメリット

まず、よく言われるメリットとして期待されるのは、こんな点でしょうか。

消化への配慮： 猫は肉食動物なので、穀物の消化があまり得意ではないと言われています。グレインフリーフードは、主原料がお肉やお魚なので、猫の消化器官に負担をかけにくい可能性があります。消化がスムーズになれば、ウンチの状態が良くなったり、お腹の調子が安定したりする子もいるかもしれませんね。
アレルギーへの配慮： 先ほども触れましたが、穀物アレルギーを持つ猫ちゃんにとっては、原因となる穀物を取り除くことができるので、症状の改善が期待できます。皮膚のかゆみや赤み、下痢や嘔吐といった症状に悩んでいる場合、試してみる価値はあるかもしれません。
高タンパク質・低炭水化物： グレインフリーフードは、穀物を使わない分、動物性タンパク質の割合が高く、炭水化物の割合が抑えられている傾向があります。猫にとってタンパク質は、筋肉や皮膚、被毛を作るための非常に重要な栄養素。良質なタンパク質をしっかり摂ることで、健康な体づくりや、美しい毛並みの維持につながる、と考えられるわけです。正直なところ、この「高タンパク質」っていうのが、私がグレインフリーに惹かれた大きな理由のひとつでもあるんですよ。
満足感アップ？： タンパク質が豊富な食事は、満腹感を得やすいとも言われています。もしかしたら、食べ過ぎを防いだり、適正体重の維持にも役立つかもしれませんね。

「毛並みが良くなった！」という声が多いのも、この高タンパク質な点が関係しているのかもしれませんね。タンパク質は毛の主成分ですから、質の良いタンパク質を十分に摂ることで、毛ヅヤがアップしたり、毛量が増えたり…なんて効果が期待できるのかも。想像するだけで、ちょっとワクワクしませんか？

知っておきたい注意点。デメリットや誤解も？

いいことずくめのように聞こえるグレインフリーですが、いくつか知っておきたい注意点もあります。ここをしっかり理解しておくのが、すごく大事だと思うんですよね。

グレインフリー＝低アレルギーではない： 「グレインフリーならアレルギーの心配なし！」と思われがちですが、これはちょっと違うんです。猫のアレルギーの原因は、穀物以外にも、チキン、ビーフ、ラム、魚、卵、乳製品など、様々なタンパク質が原因になりえます。グレインフリーフードでも、使われているお肉やお魚の種類によっては、アレルギー反応が出てしまう可能性は十分にあるんです。「グレインフリーだから安心」と短絡的に考えず、何に対してアレルギーがあるのかを特定することが大切です。
炭水化物源の種類と量： 穀物の代わりに、豆類やイモ類が使われていることが多い、とお話ししましたよね。これらの代替炭水化物源も、猫によっては消化が苦手だったり、摂りすぎると肥満の原因になったりする可能性はあります。特に豆類は、タンパク質も豊富なので、全体の栄養バランスをしっかり見る必要があります。「穀物が入ってないからOK」ではなく、代わりに何がどれくらい入っているのか？そこまでチェックするのが、賢い選び方だと私は思うんです。
価格が高めな傾向： 一般的に、グレインフリーフードは、穀物を使用しているフードに比べて、価格が高めな傾向があります。これは、主原料であるお肉やお魚のコストが高いことなどが理由として考えられます。毎日のことなので、お財布との相談も必要になってきますよね…。
必ずしも全ての猫に必要なわけではない： 健康な猫であれば、必ずしもグレインフリーフードを選ぶ必要はありません。穀物アレルギーがない子や、穀物入りのフードで問題なく元気に過ごしている子もたくさんいます。「グレインフリーが絶対的に優れている」というわけではなく、あくまで選択肢のひとつ、と考えるのが良いと思います。
腎臓への負担？という声も： 高タンパク質な食事が、腎臓に負担をかけるのではないか？という心配の声を聞くこともあります。ただ、健康な猫であれば、高タンパク質な食事が直接的に腎臓病を引き起こすという明確な科学的根拠は、今のところ限定的だと言われています。ただし、すでに腎臓病を患っている猫ちゃんの場合は、タンパク質の量や質を制限する必要があるので、必ず獣医師さんに相談してくださいね。ここ、すごく大事なポイントです！

ぶっちゃけ、どんなフードにもメリットとデメリット、そして「合う・合わない」があるんですよね。グレインフリーも魔法のフードではない、ということです。

【私の体験談】ミケがグレインフリーで変わったこと（変わらなかったこと）

ここで、ちょっと私の個人的な体験談をお話しさせてください。うちのミケ（アメリカンショートヘアの女の子、当時2歳くらいかな？）が、なんだか体を痒がることが増えて、「もしかしてアレルギー？」と思ったのが始まりでした。

最初は、獣医さんに相談して、アレルギー検査なども検討したんですが、まずは食事から見直してみよう、ということになったんです。その時、選択肢のひとつとして提案されたのがグレインフリーフードでした。正直、当時は「グレインフリーって高いんでしょ…？」とか「本当に効果あるのかな…」って半信半疑でした。でも、ミケがカイカイしてるのを見るのは辛いし、試せることはやってみよう！と思って、いくつかサンプルを取り寄せて試してみることにしたんです。

最初に試したのは、サーモンが主原料のグレインフリー。ミケはもともと食いしん坊なので、食いつきはバッチリでした（笑）。1ヶ月くらい続けてみたんですが…うーん、痒みに関しては、正直、劇的な変化は感じられませんでした。「あれ？やっぱりフードじゃなかったのかな？」ってちょっとがっかりしたのを覚えています。

でも、諦めきれなくて、今度はチキンが主原料の、別のメーカーのグレインフリーを試してみたんです。これも食いつきは問題なし。そして、2週間くらい経った頃でしょうか。「あれ？なんだかミケの毛、ツヤツヤしてない？」って気づいたんですよ！光に当たるとキラキラする感じで、手触りもなんだか滑らかになったような…？気のせいかな？とも思ったんですが、遊びに来た友人にも「ミケちゃん、毛並み綺麗になったね！」って言われて、「やっぱり！」って確信しました。

痒みに関しては、その後、獣医さんと相談して、他の要因（ハウスダストとか）もケアすることで、だいぶ落ち着きました。だから、グレインフリーにしたこと自体が痒みに直接効いたわけではなかったのかもしれません。でも、毛並みが明らかに良くなったのは、私にとっては嬉しい変化でした。「健康になってる証拠かな？」って思えて、すごく安心したんです。

この経験を通して私が学んだのは、「グレインフリー」という括りだけで判断するんじゃなくて、使われている原材料（タンパク質の種類とか）や、その子との相性を見ることがすごく大事なんだな、ってことです。そして、効果の出方も、期待していたこと（私の場合は痒みの改善）とは違うところに現れることもあるんだな、と。

だから、もしグレインフリーを試してみて、「あれ？思ったような効果がないな」って感じても、すぐに諦めずに、別の種類を試してみたり、獣医さんに相談したりするのが良いと思います。猫ちゃんによって、合うフードは本当にそれぞれですからね！

うちの子には必要？グレインフリーが向いている猫ちゃん

「じゃあ、うちの子にはグレインフリー、試してみるべきなのかな？」って迷いますよね。全ての猫に必須ではないけれど、特にグレインフリーフードを検討してみると良いかもしれないケースについて、考えてみましょう。

こんなお悩みありませんか？サインを見逃さないで

もし、あなたの愛猫にこんな様子が見られたら、フードの見直し、そしてグレインフリーの検討も視野に入れてみると良いかもしれません。

原因不明の皮膚トラブル： フケが多い、体を頻繁にかく、特定の場所をしきりに舐める、皮膚が赤い、毛が薄くなってきた…など。ノミやダニ、他の皮膚病の可能性ももちろんありますが、食物アレルギーが隠れている場合もあります。
消化器系の不調： 頻繁に吐く（毛玉以外）、軟便や下痢が続く、便秘がち、お腹がゴロゴロ鳴る…など。これも、まずは病気がないか獣医さんに診てもらうのが大前提ですが、フードが体に合っていない可能性も考えられます。
なんとなく元気がない、毛ヅヤが悪い： 病気ではないはずなのに、以前より活気がなかったり、毛並みがパサついていたりする場合。もしかしたら、食事から十分な栄養が摂れていない、あるいは消化吸収がうまくいっていないサインかもしれません。

ただし！これらの症状が見られたら、自己判断せずに、まずは必ず獣医さんに相談してくださいね。ここ、本当に大事です！他の病気が隠れていたら大変ですから。獣医さんと相談した上で、食事療法の一環としてグレインフリーを試す、という流れが一番安心です。

「あ、でもその前に説明しておきたいのは…」獣医さんに相談する時って、普段の猫ちゃんの様子（どんな時に痒がるか、ウンチの状態はどうか、食欲はあるかなど）をできるだけ詳しく伝えられると、診察がスムーズに進むことが多いんですよ。日頃から愛猫の様子をよく観察しておくことが、やっぱり基本なんですよね。

アレルギーだけじゃない？検討したいケース

食物アレルギーの疑いがある場合以外にも、グレインフリーを検討してみる価値があるかもしれないケースがあります。

より高品質なタンパク質を摂らせたい場合： 筋肉質でがっしりした体格を目指したい、活動量が多い猫ちゃん、あるいは美しい毛並みをキープしたい、といった場合。グレインフリーフードは高タンパク質な製品が多いので、目的に合ったものを選べば、理想の体づくりや毛並みの維持をサポートしてくれる可能性があります。
炭水化物の摂取を少し控えめにしたい場合： 猫は炭水化物をエネルギー源として利用できますが、過剰摂取は肥満につながる可能性があります。特に、室内飼いで運動量が少なめな猫ちゃんの場合、炭水化物の量を意識したフード選びも大切になってきます。グレインフリーフードの中には、炭水化物量が比較的抑えられているものもあります。（ただし、代替炭水化物源の種類と量によっては、必ずしも低炭水化物とは限らないので、成分表示の確認は必須です！）
特定の穀物を避けたい明確な理由がある場合： 例えば、過去に特定の穀物（小麦など）が入ったフードで体調を崩した経験がある、などの場合ですね。

要は、「グレインフリーだから良い」というよりは、「愛猫の体の状態や、飼い主さんの目指す健康状態に合わせて、選択肢のひとつとしてグレインフリーを検討する」というスタンスが良いと思うんです。流行りに流されるのではなく、自分の猫ちゃんにとって本当に必要か、メリットがあるかを考えてあげたいですよね。

失敗しない！賢いグレインフリーフードの選び方

よし、じゃあグレインフリーを試してみようかな！と思ったあなたへ。たくさん種類があって、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、後悔しないための、賢いグレインフリーフードの選び方のコツを、具体的にお伝えします！ここが一番知りたいところかもしれませんね！

成分表チェックのコツ！ここを見るべし！

フード選びで一番大事なのが、パッケージの裏などに書かれている「原材料名」と「保証成分値」のチェックです。グレインフリーを選ぶなら、特に以下の点に注目してみてください。

原材料名の最初に注目！： 原材料名は、含まれている量が多い順に記載されています。グレインフリーフードを選ぶなら、一番最初に「チキン」「サーモン」「ターキー」など、具体的な肉や魚の名前が書かれているものを選びましょう。「ミートミール」「チキンミール」といった表記でも良いですが、「〇〇ミール」と、何の動物由来なのかが明記されているものが、より安心感があると私は思います。「肉類」のような曖昧な表記だけのものは、何の肉がどれくらい入っているのか分かりにくいので、個人的には少し避けたいかな、と感じます。
タンパク質源の種類をチェック： アレルギーが気になる場合は、どんな種類の肉や魚が使われているかをしっかり確認しましょう。もしチキンアレルギーの疑いがあるなら、チキンが使われていないもの（魚主体や、ラム、ターキーなど）を選ぶ必要があります。グレインフリーだからといって、アレルギー対応とは限らない、ということを思い出してくださいね。
穀物の代わりの炭水化物源は？： 穀物不使用なのは当然ですが、代わりに何が使われているかも重要です。エンドウ豆、ひよこ豆、レンズ豆、サツマイモ、ジャガイモなどがよく使われています。これらの原材料に対するアレルギーがないか、また、種類や量が多すぎないかも、なんとなくで良いので見ておくと良いかもしれません。
添加物は大丈夫？： 人工の着色料、香料、保存料（BHA、BHT、エトキシキンなど）が使われていないかどうかもチェックしたいポイントです。特に安全性にこだわりたい方は、「無添加」や「天然由来の酸化防止剤使用（ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物など）」と記載されているものを選ぶと安心ですね。

最初は見慣れないかもしれませんが、いくつか見比べているうちに、だんだん「あ、これはお肉がメインだな」「こっちは豆が多いな」って分かるようになってきますよ！慣れなんですよね、これも。

タンパク質の質と量がカギなんです

グレインフリーの魅力のひとつは、やっぱり「高タンパク質」なこと。でも、ただ量が多いだけじゃなくて、「質」もすごく大事なんです。

猫にとって理想的なのは、動物性のタンパク質です。植物性タンパク質（大豆など）も含まれていることがありますが、猫は動物性タンパク質からでないと摂取できない必須アミノ酸（タウリンなど）があるので、主原料はしっかり動物由来のものを選びたいところ。

保証成分値の「粗タンパク質」の項目もチェックしましょう。成猫用フードの場合、一般的に30%以上あると高タンパク質と言えるかな、という印象です。ただし、子猫や活動量の多い猫、逆にシニア猫や運動量の少ない猫など、猫の状態によって必要なタンパク質量は変わってきます。

「じゃあ、どれくらいのタンパク質が良いの？」って思いますよね。これは一概には言えないんですが、AAFCO（米国飼料検査官協会）などの栄養基準を満たしている「総合栄養食」と表示されているフードであれば、基本的に必要な栄養バランスはクリアしていると考えて大丈夫です。その上で、愛猫の年齢、活動量、体調に合わせて、よりタンパク質が豊富なものを選ぶか、あるいはもう少し控えめなものにするか、などを検討していくと良いと思います。

正直なところ、最適なタンパク質量って、その子によって本当に違うんですよね…。だから、フードを切り替えたら、ウンチの状態や毛ヅヤ、体重の変化などをよく観察して、「うちの子には合ってるかな？」って見てあげるのが一番確実かな、と思います。

穀物の代わりに何が入ってる？代替炭水化物もチェック

先ほども少し触れましたが、グレインフリーフードでは、穀物の代わりに豆類やイモ類が炭水化物源として使われています。

豆類（エンドウ豆、ひよこ豆、レンズ豆など）： タンパク質や食物繊維も豊富です。ただ、猫によっては消化しにくかったり、お腹が張りやすくなったりする子もいるかもしれません。
イモ類（サツマイモ、ジャガイモなど）： こちらも食物繊維が豊富で、エネルギー源になります。比較的消化しやすいと言われていますが、糖質も含まれるので、与えすぎは肥満に注意が必要です。

これらの代替炭水化物源が、原材料表示の上位（つまり多く）含まれている場合は、思ったよりも炭水化物の割合が高いフードである可能性もあります。「グレインフリー＝低炭水化物」とは限らない、という点は覚えておきたいですね。

特に心配なのは、これらの代替炭水化物源が、フードのタンパク質量をかさ増しするために使われているケースです。「粗タンパク質〇〇%」という表示だけ見ると高くても、その内訳が植物性タンパク質（豆由来など）の割合が多いと、猫にとって理想的な栄養バランスとは言えない可能性もあります。やっぱり、原材料表示の一番最初がしっかり「肉」や「魚」であることが、質の良いグレインフリーフードを見分けるポイントだと、私は強く思うんです。

無添加・オーガニックという選択肢も

フードの安全性に特にこだわりたい！というあなたは、「無添加」や「オーガニック」のグレインフリーフードにも注目してみると良いかもしれません。

無添加： 人工的な着色料、香料、保存料、酸化防止剤などが使われていないフードのことです。猫の体に余計な負担をかけたくない、と考える飼い主さんに人気がありますね。
オーガニック： 原材料の栽培・飼育方法にこだわって作られたフードです。農薬や化学肥料を使わずに育てられた野菜や穀物（グレインフリーの場合は代替炭水化物源）、抗生物質やホルモン剤を使わずに育てられた家畜の肉などが使われています。認証機関の厳しい基準をクリアしたものだけが「オーガニック」と表示できます。

もちろん、無添加やオーガニックのフードは、その分価格も高くなる傾向があります。でも、「少しでも安心できるものを与えたい」という気持ち、すごくよく分かります。私も、ミケのフードを選ぶときは、できるだけ添加物が少ないものを選ぶようにしています。

ただ、注意したいのは、「無添加＝安全」「オーガニック＝最高品質」と単純にイコールではない、ということです。無添加でも栄養バランスが悪かったり、オーガニックでも猫ちゃんに合わない原材料が使われていたりすることもあります。あくまで、フードを選ぶ際のひとつの「こだわりポイント」として、他の要素（原材料、栄養バランス、猫との相性）と合わせて総合的に判断することが大切です。

最近は、ヒューマングレード（人間が食べられる品質の原材料を使用）を謳うフードも増えてきましたよね。選択肢が増えるのは嬉しいことですが、情報に惑わされすぎず、冷静に、そして愛情を持って、愛猫にぴったりのフードを見つけてあげたいですね！

よくある質問コーナー

グレインフリーフードについて、皆さんからよく聞かれる質問に、Q&A形式でお答えしていきたいと思います！

ずっとグレインフリーじゃなきゃダメ？

A. 必ずしもそういうわけではありません。

もし、穀物アレルギーなどの理由でグレインフリーを選んでいるのであれば、継続した方が良いでしょう。でも、特に健康上の問題がなく、「なんとなく良さそうだから」という理由で与えている場合は、他のタイプのフード（穀物を含むもの）を試してみるのも選択肢のひとつです。

大切なのは、「グレインフリーかどうか」よりも、「そのフードが愛猫の健康状態に合っているか」「必要な栄養をバランス良く摂取できているか」ということです。グレインフリーにこだわるあまり、栄養バランスが偏ってしまったり、猫ちゃんの食いつきが悪くなってしまっては本末転倒ですもんね。

フードを切り替える際は、1週間〜10日くらいかけて、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜながら、徐々に慣らしていくのがおすすめです。急に変えると、お腹を壊してしまう子もいますからね。

子猫やシニア猫にもあげていい？

A. 年齢に合った「総合栄養食」であれば、基本的には大丈夫です。

ただし、子猫と成猫、シニア猫では、必要とする栄養バランスが異なります。特に子猫は、成長のためにたくさんのエネルギーと栄養（特にタンパク質やカルシウムなど）を必要としますし、シニア猫は、消化機能や腎機能に配慮した栄養バランスが求められます。

グレインフリーフードを選ぶ際も、必ず「子猫用」「成猫用」「シニア猫用（7歳以上など）」といった、ライフステージに合ったものを選びましょう。パッケージに「全年齢対応」と書かれているものもありますが、その場合も、給与量の目安が年齢や体重ごとに細かく記載されているかなどを確認すると良いですね。

特にシニア期に入ってくると、腎臓の機能が低下してくる子も増えてきます。高タンパク質なグレインフリーフードが、腎臓に負担をかけてしまう可能性もゼロではありません。シニア猫ちゃんにグレインフリーを与える場合は、事前に獣医師さんに相談してみるのが、一番安心だと私は思います。

高いけど、それだけの価値はある？

A. これは、飼い主さんの価値観と、猫ちゃんの状態によりますね…正直なところ、難しい質問です（笑）。

グレインフリーフードは、原材料にコストがかかるため、価格が高めになる傾向があります。でも、その結果として、愛猫のアレルギー症状が改善されたり、毛並みがツヤツヤになったり、毎日元気に過ごしてくれるのであれば、「価値がある」と感じる飼い主さんは多いと思います。愛猫の健康は、何にも代えがたいですからね。

一方で、グレインフリーにしたからといって、必ずしも全ての猫に目に見える効果があるわけではありません。穀物入りのフードでも、全く問題なく健康に過ごしている猫ちゃんもたくさんいます。

大切なのは、価格だけで判断するのではなく、

使われている原材料の質
栄養バランス
愛猫との相性（食いつき、体調の変化）
そして、継続できる価格かどうか

これらの要素を総合的に考えて、飼い主さん自身が「これなら納得して与えられる」と思えるフードを選ぶことだと思うんです。

無理して高価なフードを買い続けて、家計が苦しくなってしまっては、飼い主さんのストレスにもなりかねません。色々な価格帯のグレインフリーフードがありますし、グレインフリーにこだわらず、他の選択肢も視野に入れながら、愛猫にとっても、飼い主さんにとっても、ベストなバランスを見つけることが大切なんじゃないかな、って思います。